時代裂 その2
同じく原型が小袖であったもの3点をご紹介。


江戸時代初期 41cm×78cm

(部分拡大画像左より)   
1)細かい刺繍が特徴的
2)剥脱しやすい金の摺箔が綺麗に残っている
3)摺箔、刺繍、鹿の子絞りによる小柄な模様が地を覆い尽くすように施されていることから
 「地無し小袖」とも呼ばれた
4)地はこの頃からよく用いられるようになる綸子地



江戸時代中期 81cm×33cm

 白綸子地に2色の摺り匹田と刺繍で竹垣、菊、文字を表す。寛文期から元禄期の小袖には文字を散らす意匠形式のものがいくつかみられます。絵解と文字の組み合わせによる物語の表現や有名な漢詩、和歌の文字を散らした意匠など文学的教養を反映したものが多い。

(部分拡大画像上より)   
1)文字の部分。何という字か、わかられる方、教えて下さい。
2)、3)奢侈禁止令の影響を受けてか、摺り匹田で加飾する技法は、十七世紀半ばより多く用いられるようになった。




時代/江戸時代後期 99cm×36cm
 
 紅縮緬地に収穫後の干した稲穂を刺繍で、葵を刺繍と絞りで表している。武家の御殿柄から派生したような文様の小袖の一部分であり、真ん中を境に上下が対称の模様となっていることから、そこを天とした袖の部分であったと思われる。

(部分拡大画像上より時計回りに)   
1)、2)白揚げ、刺繍、絞りで表された葵と見事な刺繍の稲穂。
3)虫食いを刺繍で表現。

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