和更紗 その2
 男物の重ねの間着(下着)として使用された和更紗を選んでみました。


お多福文様更紗間着(全体拡大画像)

江戸時代末期 139cm×134cm
 
 唐桟、結城や大島といった地味な上着から、チラッとのぞく間着に思いもかけない大胆な意匠や洒落気のある文様を取り入れ、その落差を楽しんだ。当時の旦那衆の遊び心が伺えます。
 さまざまな姿態のお多福が型染で染められている。お多福の文様にはもちろん福を招くという意味が込められているのだが、女性運にも恵まれたいという思いもあったのではなかろうか?



江戸時代末期  131cm×130cm

 先ず段を横縞で織出した生地の地空きの部分に更紗文様を染めている。染と織が併用された、大変珍しいものである。

(部分拡大画像上より)   
1)横段織出しの部分   

2)全部で5種の更紗文様が染められている   

3)人物文様の2種



明治時代  136cm×129cm

 
 通称「銭菱手」と呼ばれる日本古渡りのインド更紗をうつしたものである。鎖国までに渡ってきたとされる日本古渡り更紗の本科を用いて仕立てた間着も見られるが、それはごく一部の大名家などに伝わるものである。それにあこがれた者が忠実にその文様をうつさせたのだろう。一見、本科のものと見間違える程の出来栄えである。
 
部分拡大画像下、下前部分にある「染めムラ」も手仕事においては味のうち。



明治時代  134cm×136cm
 
 百種もの更紗文様を切取であらわし、所々にHな春画を埋めている。これも男性のひそかな楽しみであったのだろう。男物の長襦袢や羽織裏に春画があらわされているものも稀に見られる。すべて手描きで描かれており、全く同じ柄はほとんど無い。
 
右の画像の中にリンクは張っておりませんが、春画部分の拡大画像を次に2点用意しました。興味のある方のみご覧下さい。

春画部分拡大画像1
春画部分拡大画像2


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