インド更紗(日本古渡り その2)
日本古渡りのインド更紗5点をご紹介。
茜地仏幾何学文様更紗
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17C 224cm×119cm
一般にシャム更紗と呼ばれるインド更紗である。シャム(現在のタイ)向けにつくられ、現地の仏教寺院などで用いられた。シャム更紗は精巧な技法が尽くされており、インド更紗の中で最も上手な更紗といえる。
中でもこのように仏の文様が描かれたものは、仏手(ほとけで)と呼ばれ珍重された。日本に輸入され、
2種の中国緞子で裏地
があてられた。輸入品ばかりで構成された粋な計らいである。きっと著名な茶会などの折には、敷物として皆を驚愕させていたのであろう。
白地華樹文様更紗
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17C 153cm×90cm
一般に生命樹文様と呼ばれている。豊穣、繁栄、幸福といった人々の生命の象徴と、天界と地界を繋ぐその存在は宇宙に対する畏敬の念とが結びついて誕生した文様である。
樹というよりも花をつけた草のように見える簡潔なデザインは、生命樹文様のものの中でも時代の古いタイプの更紗といえる。インド国内では儀礼用装飾布として使用されていたが、日本にもたらされ
阿蘭陀更紗で裏地
が付けられた。上部のアーチ部分より上が欠落するなど全体的に痛みが大きく、それを補修するねらいもあったと思われる。
白地小花文様更紗着物
17C 159cm×117.5cm
典型的な小花文様の古渡り更紗。名家のお茶道具のお仕覆やそれを包む風呂敷などにいくつか同種のものが見られます。本来このような更紗は日本にもたらされた後、有力な大名家や茶人達のもとへ、そしてあらゆる用途に使われ分断されていきました。お茶杓入れといったものまで限りなく細かいものにまで使用される為、大きいサイズのままで残るということは大変少ないのです。
そのような貴重な更紗を着物1枚分使ってを仕立てるとは、これは相当のお家柄の方のものであったことが安易に想像できる。
茜地丸紋文様更紗(左)
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17C 46cm×14cm
同じく、名家の仕覆などに見られる丸紋の更紗を2種。これは茜地に三ツ巴の家紋を文様化したもの。最下部が横縞となっており、原型の全容を知る上で大変興味深い。
藍地丸紋文様更紗(右)
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17C 92.5cm×33cm
藍地に紋尽くしの文様。左端が耳となっている。
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